2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

アンサーNo.2(迷宮)

アンサーNo.2(迷宮) いりくんだ時の糸を解しながら 今日も振り向くことなく 時は過ぎて 時として 私は一人たたずんでいる 暗闇はいっそう深く 壁伝いに手探りを繰り返しながら 不確かな感触をあじわう 答えも出口もなく 行き当たるたびに 方向をかえ足元…

アンサー(あなたがここにいてほしい)

アンサー(あなたがここにいてほしい) とどまることのない時の中で あなたは旅立つてしまうのですか 居心地の良いこの場所を後にして すべての事を振り切って 自分を探す旅に この場所の居心地の良さは 喜びと快楽の入り混じった 喜怒哀楽の谷間で ゆきつも…

ありふれた一日

ありふれた一日 死に急ぐように 時を費やし 駆け抜けるように 時を費やし 手のひらの蜃気楼は 瞬く間に今日に飲み込まれる さまざまな思いは 今日をさすらい 求める時は ひと時として かみ合うことなく 今日に飲み込まれる 言葉をつくす時も 思いを願う時も …

壁 境界線のない壁が 果てしなく続く夢 ありふれた言葉が 凶器のように降り注ぎ あなたを傷つける わたしを捕らえる 視線が痛く思えるとき わたしは他人の中に自分を知る 空高く叫ぶ声 聞くことのできない声 すれ違う想い 別々の世界 跳ね返る答え それでも …

帰るところ

帰るところ いつも夢の中で 浮遊している自分を知る 戻るところ 帰るところ 今あるところ 誰もが行き先のない旅 誰もが答えのない旅 浮遊し続けること 天と地の間 喜びも悲しみも 一瞬の時の中に流される 一人であること 二人であること みんなであること 限…

振り返る

振り返る 北国の春は遠く 時として省みるには早すぎる 最も輝いていた時代 自分を中心に廻っていた時 誰もが若くそして輝いていた また一人失われ 記憶の片隅に追いやられる ちょっと斜めに構え 無関心を装いながら それでいて気になる存在(格好良い) そん…